夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「すみません先生。
送って貰ってしまって……」

「いいんですよ。
こんな時間に1人で帰せませんから」


結局あの後、私につられて高岡くんも泳ぐ事になり21時を過ぎる結果になった為、先生に車で送って貰う事になったのだ。
高岡くんは自転車だった為、私だけだが。
最初は断ったが、家から学校まで歩いて2時間くらいかかると言う事は先生も知っていたので、送ってくれるといって聞かなかった。
優しい先生に甘える形になってしまい、少し申し訳ないという気持ちが胸にあった。
でも、こうして2人でいられるのが嬉しかった。
先生と一緒にいると癒されると言うか、楽しいんだよね。
高岡くんといる時も楽しいけど、それとは違う。
分からないけど何かが違うんだ。


「それにしても、毎日2時間かけて学校に来るって大変ですね」

「もう慣れましたけどね」

「そうなんですか?」

「はい、ランニングも兼ねているので丁度いいです」


朝練をする様になってからは毎日、ランニングで学校に行く様になった。
だから、もう長い距離とは思わない。
水泳の為になっていると思うと楽しくて仕方がないのだ。
そう思っていると顔に出ていたのか先生にクスリと笑われた。


「高瀬さんは本当に凄いですね。
水泳が大好きって顔していますよ」

「バレましたか?」


私も笑って先生の方を向いた。
2人で微笑み合えば車内がほんわかと温かくなった様な気がした。
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