青空の下で
みんなが帰ったあと一人で匠海さんの看病をした。
看病と言っても意識は戻らない。


匠海さん…早く目を覚まして、わたし伝えたことがあるの。


気が緩んだせいか目からは涙が次から次へと溢れ出た。


あっ、家に電話してない、お母さん怒ってるかな


看護師さんに家に連絡するから少し離れることを告げ病院の外で、電話をした。


母は自分が決めたならと許してくれた。


電話を終えると急いで匠海さんのもとに向かった。


変わった様子はない。会話がないとこんなにも暇なんだなぁ。


そうしているうちに自然と眠りについた。


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