青空の下で
退院
「んっ!?」


わたしったら寝ちゃった。
時計をみると日付けが変わっていた。


「ん…か…楓ちゃん…」


声がしたので、匠海さんをみた。
するとかなり辛そうに少しだけ目を開けてこちらをみていた。


「匠海さん…匠海さん…わたしが分かりますか?分かるなら手を握って」


匠海さんは今出せる精一杯の力で手を握った

「看病師さ~ん、せんせ~い」


嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。


「どうしました。」


「匠海さんが目を…目を…うぁぁぁぁん。」

安心して今までこらえて居たものが溢れでた。


でもさっき泣いたのは悲しかったから、今は嬉し泣き。


落ち着いたわたしは、匠磨さんに連絡した。

明るくなったら来ると言うので、みんながくるまで匠海さんの横で手を握っていた。
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