青空の下で
外が明るくなり、病院にも人気が増えた。


時間は朝の6時、いつもならまだ布団の中だ。


慌てて家を飛び出したのでお財布の中身を確認するのを忘れ、ここまで来るのが精一杯だった為、夕べから何も食べてない。


「お腹すいたな~」


と呟いた瞬間


「オニギリとサンドイッチどっちがいい?」

「えっ?」


「あなた昨日ここに来てから何も食べてないでしょ!?そんなんじゃ怪我人の看病なんかできないわよ。」


20代後半と思われる一人の女性が話しかけてくれた。


「でも…」


ぐぅぅぅ~


お腹がなってしまい、恥ずかしくて下を向いた、しかしその女性は優しく


「お腹の虫が鳴いてるよ」


美味しそうな匂い…


「じゃあお言葉に甘えてサンドイッチ頂きます。」


話を聞くと、女性はここの看護師で夕べは救急の夜勤で、わたしのことをみていたそうだ。
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