アイドル君と私
本音


朝、洗顔から顔を上げる。


「はぁ―…」


いざ自覚すると、何か…自分に恥ずかしい。


けど、伝えなきゃいけない人がいる…。


咲は洗面台を離れ支度をして出勤することに。


早番な咲が職場に着くと、さっそく笹原の姿を見つける。


「…おはようございますっ」


「おはよう」


パソコンを打ってた笹原が、振り返って咲を見た。


そして咲が笹原に近づく。


「あのっ…」


「どうした?」


「あのっ…」


すると笹原はニヤッとしながら口を開く。


「なんだ?誘ってんのか?」


「ち…違いますっ」


言わなきゃ…笹原さんに。


「話したい事がありますっ」




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