アイドル君と私


「なんとな~く、似てるのっ」


「そう…ですか?」


なんか…。


ビックリだけど、
ちょっと…嬉しいっ。


「ありがとうございますっ」


「えっ?お礼言われるようなことじゃないよ~」


ううん…。


友香里さん、私にとっては


ちょっとした、
クリスマスプレゼント…。


「あっ、そうだ咲ちゃんっ」


「はい?」


「後で連絡先交換しよ?」


「えっ…?」


「なにかあったら、いつでも私に連絡してっ」


「そんな……いいんですか?」


「いいよ?私も嬉しいんだからっ」


「…はいっ」


そう言って友香里に笑顔を向けると、咲はさっきより少し心が軽くなった気持ちでいた。


廉くんの、お母さん…。


そして、お姉さん。


私がその家族に関わっていいのか、まだ分からないけど、


心は…思ったより、
温かくなった…。




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