三回目のデート
*


ーーその日の夜。


 私は部屋で一人、壁に掛かっている服を眺めた。

 白地に黄色と紫の細かい花柄のノースリーブスのワンピースに、淡い黄色のカーディガン。

 これが、果奈がコーディネートしてくれた服。ホントにお財布に優しい値段だった。

 最初、太ももがあらわの超ミニを勧めてきたけど、もちろん断固拒否。これは、膝が見えるぐらいの丈だけど、私にとっては冒険ものだった。

 これを着て後藤先輩に見せるのって……なんか気恥ずかしいー……。


 ♪チャ~ラ~ラ~チャ~ラ~ラ~……


「わっ!」


 ビックリした……電話か。

 クラシックな着信音が流れるケータイを、そっと取った。


 ……あっ、後藤先輩!


 相手が誰かを知ると、急いでパカッと開いて通話ボタンを押した。

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