三回目のデート
「……兄」
「っ、うわぁーっ!!」
突然、背後から声がっ!
焦ってバッと振り返ると……
あ、やっぱりな。
声の主を知ると、チカラが抜けた。
「……はぁ……南琉(なる)ー。お前『ノックしろ』って、いつも言ってるだろう?」
噂をすれば、同じ兄妹でも全然違う……
妹の、南琉だった。
「すみません、兄」
南琉は、真顔のまま謝った。
相変わらず感情のない淡々としたしゃべり方だ。
淡いピンクでモコモコとした、パーカーとショートパンツのナイトウェアを着ている。もう風呂に入ったのか。