約束の小指、誓いの薬指。
僕も、弱音を吐いてなどいられない。



「大丈夫だよね?
きっとすぐに今まで通りに戻れるよね?」


「あぁ。絶対何とかする。
約束するよ」


そう言って指切りをした。


彼氏として凛音をいつまでも危険に晒すというのは気が気ではない。
これくらいの約束は実現させる。
小指を結んで、心にそう刻んだ。
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