約束の小指、誓いの薬指。
真実と嘘
ちょうど仕事の合間に、凛音から着信があった。
最近はほとんど連絡がとれる状況ではなく、僕からもあまり電話をかけられることはなかったため、こうして不意にかかってくると嫌な予感が働いてしまう。
凛音の身に何かあったのではないか、と…。


それと同時に、最近の僕の身の回りで起きたことで、通話ボタンを押す指に一瞬の戸惑いが走った。
そう、誰も知らない、誰にも知らせるつもりのない事件。
今の大島ハルカの件に乗っかって訪れた僕への試練。


それは、今からおよそ2週間前のこと…。
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