約束の小指、誓いの薬指。
なのにあの女は、私は嘘をつかれたショックを引き摺っているんだ、と。
そのショックから立ち直ってからどうするか決める、と。


まるで、まだどこか相葉愁のことを信じているようだった。


まったく、彼氏が彼氏なら彼女も彼女だ。
愚かな久我凛音の言動にあくびが出る。


なんで裏切られた相手をまだ信じることができるんだ。
何度裏切られれば気が済むんだよ。


そして、今目の前にいるこの愚かな男は、そんな久我凛音の思いなんて知らないのだろう。


机を思い切り殴りたい。


あー、なんで俺がこんなに苛つかなきゃいけないんだ。
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