感情方程式。
相互-そうご-

-麻璃side-


次の日。

私は昨日の出来事からモヤが
離れないまま、次の日を迎えていた。
あの教師の名前を覚えていないことがわかり、担当教科も知らず、クラスも知らなかった。

せめて基本的な情報でも知ろうと思い、
図書室へ向かっていった。


「何で…」
「あれ、来たの?」


右手にマグカップを持ち、
もう片方の手はスーツのポケットに。
…深い苦味を持つ匂いがするので
きっと朝の一杯であろう。

「ここって思ったより落ち着くんだね。」

ヘラっとした笑顔で私に
ただそう言いながら図書室なのに
少し洒落たソファに座り込んだ。

「まぁ、そう突っ立ってないで座ったらどう?」
「あぁ…はい……。」

言われるがままに
私は向かい側に座った。
少し、緊張している。
あんまり話をした事のない人と
一緒に過ごすのは苦手だ。



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