感情方程式。

-麻璃side-

ぁぁぁあああああ。

怒りの収まらない私はズンズンと足を止めず、歩き続ける。
皆そうやって私に近付こうとする。
最終的には家を知りたいだけだろう。
私の嫌いな家を。
そして皆、引いた目で見てくる。
じゃあ聞かないでよーー………


イライラした頭の中、自分のクラスのドアを開け、教室に入った。

「あれ、菊池さん。おはよう。」
「おはよ〜」

私への挨拶が来る。
ちゃんと返そう…

「おはよ」

今できる精一杯の笑顔で返した。
それからは机に向かって授業の準備をする。
どうやら次の3時間目の教科は化学の様……化学…………?

チャイムの音が鳴り響いた瞬間。
さっきまで図書室にいた奴が来た。


「はーい、始めまーす。」
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