ゴールデン☆キャット
眉間に力が入る。



「援交やってんでしょ?」

「はい?」

「何その反応〜チョー演技派じゃん。 それでおっさんたちたぶらかしてんだ?」



男どもの馬鹿笑いに包まれて苛立ちが増す。


いい加減にしてよ。



「こういうの迷惑です。 止めて下さい。」



行こうとしても囲まれていて身動きが取れない。


マジ最悪。



「すっずみや〜。」



この嫌な雰囲気の中へラッと現れたのは桐生君だった。



「俺フケるからさ、先生に言っといてくんない?」

「は? 何で私が!?」

「そういう気分の時にたまたま近くにいたから?」
< 7 / 180 >

この作品をシェア

pagetop