イケメン王子先輩と私。
私は霰に手を振って教室に戻った。それから数日後の日曜日。私は待ち合わせ場所に向かった。……さすがに約束の時間の20分前につく人なんて、私しかいないか。しばらく待っていると、霰がきた。
「お、早いな雫」
「あ、霰っ……!!」
私服かっこいい……!!そう思っていると、後ろから相原先輩がきた。
「おー、銀もきたな。あとは愛嶋だけだな……おっ」
「お、遅れてすみませーんっ!! 準備に時間がかかってしまって……」
「大丈夫大丈夫。……じゃあ行こっか」
「はっ、はい!!」
「ははっ、そんなに堅くならなくていいよ? ……奏ちゃん」
「!! ……はいっ……」
私と霰の後ろを歩いている奏と相原先輩はお互い、顔が赤くなっていた。すると、霰がこっそりと私にこう言った。
「……2人、いい感じだな」
「うん。どっちかが告白したら両思いだもんね。……あっ、綿あめ買おうよ!」
私達は綿あめを買いに、綿あめ屋に行った。
「あのー、綿あめ4個ください」
「すまんが今、材料が切れてるから2個しか作れないんだよ。でも代わりに50円に下げてあげるよ。買うかい?」
「はい、ありがとうございます!」
そう言って私達は綿あめをもらった。
「私と霰で1個、相原先輩と奏で1個食べようよ!」
「おー、ナイスアイデア! さすがだなー雫」
そして私達は綿あめを食べた。奏達は最初は恥ずかしがっていたが打ち解けていた。それから色々な店をまわった。
「……なぁ、俺達用事できちゃったから先に帰るから。またな!」
そう言って私達は奏達を2人きりにした。
「……うまくいくといいね、奏達」
「あぁ」