イケメン王子先輩と私。
【奏side】
雫と王子に『用事ができた』と言われて、ついに相原先輩と2人きり……!でもどんな話をすればいいんだろう。
「あ、奏ちゃん。ちょっとこっちいこう?」
先輩はそう言って私の腕を掴んで、人があまりいない神社の方へと連れていった。……今なら告白、できるかなぁ……?
「「……あのっ、……えっ?」」
「あ……、いいよ。先に言って」
「いや、先輩が先にどうぞ!!」
「そう? じゃあ遠慮なく……」
そして相原先輩は咳払いをして私の方を向いた。
「奏ちゃん。俺、奏ちゃんの事が……しゅっ、しゅきだ!! ……あっ」
え……しゅ、しゅきって??
「ごめん、もう一度言わせて? ……俺は奏ちゃんが好きだ。付き合ってくれ」
「……えっ!?」
嘘……!!まさか相原先輩が私の事を好きだなんて……!だけどどうしよう……。そう迷いながら出した答えは――。
「先輩、私――」