君の味に落とされて。
そして、白雪姫が毒リンゴを食べて死んでしまうシーンがやってきた。
「あぁ美しい姫よ」
玲於先輩の声が響き、姿を表した途端、歓声が再び上がった。
カッコいい…すごい。
玲於先輩も白雪姫役の先輩に負けないぐらいにうまい。
「口づけだけでも、お許しください」
棺の中で眠る白雪姫に、王子が顔を近づける。
き、キス…シーン…。
なんだか見ていられなくて、両手で顔を覆う。
だけど気になって指の隙間から見てしまった。
絵になるぐらい美しい二人の姿。
唇が触れるところは見えないようになっていたけど、息を忘れるほどだった。
少し放心状態になっていると、いつのまにか舞台は終わり、キャストが全員出てきていた。