君の味に落とされて。
全員で手を繋ぎ礼をするとき、玲於先輩と白雪姫役の先輩は隣同士だった。
「はー…すごかった…。って、純菜?どしたの」
「…え?あはは…感動しちゃって」
ぼーっとしてた…。
でも、聞こえたんだよね、先輩の声が。
玲於先輩が、あの白雪姫役の先輩に、「おつかれ、彩」って言う声。
あの人が、彩先輩なんだ。
あんなに綺麗な人と友達なんだ…。
「ちょ、純菜?」
唯にぎゅっと手を握られて、ハッと顔を上げた。
「ごめん、戻ろっか。席ありがとう、中里さん」
「どういたしまして!」
中里さんに手を振って、唯と体育館を出る。
「え、本当に平気?具合悪いの純菜?」
あたしがきっと浮かない顔をしてるから、唯が心配してくれてる。
「唯…なんかイヤだよ…」
「なにが?」
「玲於先輩が、あんなに綺麗な人といるの見たら、なんかイヤな気持ちになったの。よくわかんないよね」