嵯峨野夢譚(さがのむたん)

嵯峨野夢譚96

と言い残されて山にこもられました。そして間もなく亡くなられました。

残された姫のもとへ薫の君も匂宮も弔いのお手紙を差し上げられます。
薫の君は阿闍梨や宮の者たちへあれこれと御配慮をなさいます。
それはそれは八宮の御遺言をはるかに上回る御気遣いでございました
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