嵯峨野夢譚(さがのむたん)

嵯峨野夢譚124

文はありましたがまさかこの雪の中ではと思っていたところへ、
泥だらけの格好で駆け付けた匂う宮、息を切らせ体からは湯気が
立っていました。情熱的な宮の御心に姫は身も心も宮のもとへ。

「ようやるなあ、匂宮は。昔のわしでもあそこまでは」
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