嵯峨野夢譚(さがのむたん)

嵯峨野夢譚141

おるんじゃないか?と思ったりする。もう俗聖
どころか俗物丸出しじゃ」

「匂宮、だったらどうでしょうね?」
「そりゃあ、真夜中に忍び込んでかっさらって行くかもな」
「やりかねませんね」

「それに引き換え浮舟のなんと崇高なことよ」
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