嵯峨野夢譚(さがのむたん)

嵯峨野夢譚52

紫の上の時と同じように涙にくれながらてきぱきとあちこちに
指示を出します。源氏は出家の身ですから僧はできるだけ少な
めに身内だけで葬儀を執り行おうとしておいでです。通夜は
近くの高僧一人を急ぎ招き枕経が始まりました。
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