~Lion Kiss~
……けど彼はなにも言わなかったし。

入ってほしくない部屋がある人間が簡単に人を家に住まわせたりしないだろうし。

「……失礼します……」

私はドアを少し開けると、電気をつけて部屋の中を覗き込んだ。

********

「ねえ、來也」

「ん?」

「あの、何歳?」

夕食時、私は肉じゃがを頬張っている來也に声をかけた。

來也は箸を持つ手を一瞬止めて、僅かに眉を上げた。

「は?」

……は?じゃねーよ。

……二回も聞くのは恥ずかしい。
< 170 / 444 >

この作品をシェア

pagetop