~Lion Kiss~
來也なんて、完全に私を抱き枕としか見ておらず、私をムギュッと抱き締めると、私の腹部に片足をドカッと上げてグースカ眠るのだ。

く、く、苦しいわ!

けれど私は、彼の寝顔を至近距離から堂々と見つめられるこの瞬間を、何より待ち望んでいたりして。

それに……來也は、私に欲情しないらしい。

その証拠に昨晩も、

「おやすみマヒルちゃん、今日こそ俺に蹴りいれんじゃねーぞ。たまには女らしくおしとやかに寝ろよ。でないとベッドから蹴り落とすからな」

ニヤリと笑ってそう言うと、私を抱き枕扱いで眠りについた。

甘い展開には程遠い。

…………なんだ、私は。

こんな風にモヤモヤ考えて。
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