~Lion Kiss~
「飯島社長に?ちゃんとした秘書がいるだろ?」
「そーなんだけど、なんというかピンチヒッターとして私が。それに私……コネ入社だし、社長は私を妹みたいに可愛がってくれてるから、社長の頼みなら聞かないわけにはいかないし」
「どんなコネ?」
「社長の奥さんの花音さんは、私の留学時代からの親友で、ちょうど貿易事務の人手不足だって聞いて……」
「ふうん」
來也はさして興味があるわけではないといった感じで朝食を口に運んでいるけど、私は不思議だった。
……セネカ貿易が有川物産と農地開発事業を展開してるなんて、どうして知ってるんだろう。
しかも、うちの社長の名前まで。
「……詳しいんだね」
私がそう言うと、來也は一瞬だけ私を見た。
「お前の会社のWeb見たし、俺だって経済新聞ぐらい読むからな。さ、行くわ。昼にラインする」
そう言うと來也は、私の頬にキスをして立ち上がった。
「そーなんだけど、なんというかピンチヒッターとして私が。それに私……コネ入社だし、社長は私を妹みたいに可愛がってくれてるから、社長の頼みなら聞かないわけにはいかないし」
「どんなコネ?」
「社長の奥さんの花音さんは、私の留学時代からの親友で、ちょうど貿易事務の人手不足だって聞いて……」
「ふうん」
來也はさして興味があるわけではないといった感じで朝食を口に運んでいるけど、私は不思議だった。
……セネカ貿易が有川物産と農地開発事業を展開してるなんて、どうして知ってるんだろう。
しかも、うちの社長の名前まで。
「……詳しいんだね」
私がそう言うと、來也は一瞬だけ私を見た。
「お前の会社のWeb見たし、俺だって経済新聞ぐらい読むからな。さ、行くわ。昼にラインする」
そう言うと來也は、私の頬にキスをして立ち上がった。