~Lion Kiss~
「そんな感じの人だったわ。マヒルに激似だったけど」

私は辺りをキョロキョロと見回して、翔吾くんの姿が厨房に消えるのを確認すると柚希の方に身を乗り出した。

「実は前にね、翔吾くんにも同じ様なことを言われたんだよね」

私は柚希にその時の話をした。

「……私が見たときは、確か腕は組んでなかったよ」

「翔吾くんに聞いた時は、付き合ってなかったけど、今他の女と腕組んでたらアウトでしょ」

柚希が難しい顔をして私を見た。

「同一人物じゃない?あんたのドッペルゲンガー」

「は?」

柚希が賑やかな店内を意識して、少し大きめの声で言った。
< 243 / 444 >

この作品をシェア

pagetop