~Lion Kiss~
私は來也の髪を優しく撫でた。

「買い出しに行ってくる。何が食べたい?」

「……俺も行く」

「ダメ。安静にしてて」

「一緒にいきたい。お前と一緒に食材を選んで、一緒に食事を作りたい、これからもずっと」

トクンと鼓動が跳ねて、私は來也を見つめた。

ソファから私を見上げる來也の瞳は真剣で、私は思わず口をつぐんだ。

『これからもずっと』

この言葉が、來也がこれからも私を必要だと言ってくれているようで嬉しかった。

けど……。

私は曖昧に微笑むと、來也から視線をそらした。
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