~Lion Kiss~
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一年後。






「マヒル、マヒルと会えなくなるのが淋しい!」

声を押し殺すようにアイシャが眉を寄せて言った。

ここはマレーシアの首都、クアラルンプール。

ダイヤモンド・オーロラホテルのGフロアのバーで、私は仲良くなった現地スタッフを含めた数名で、ささやかなお別れ会の二次会を開いていた。

同じ日に帰国する海外勤務チームの江藤さんと川上さんはまるっきりの下戸で、一次会の後帰って行った。

ああ、このバーは、本当に素敵だ。

薄暗く、青を主流とした間接照明はまるで海の中を思わせるようで、凄く幻想的だ。

クリスタルのテーブルもとてもゴージャスで、私は何度もその縁を指でなぞった。

店内はうるさくなく、それでいて静かすぎず、とても雰囲気がよい。

「ねえ、マヒル」
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