~Lion Kiss~
三歳年下のディンが、遠慮がちに私に尋ねた。

「ん?」

私は一口飲んだコスモポリタンのグラスを置くとディンを見つめた。

「あ、あのさ、俺……」

何かを敏感に察知したアイシャが、長いストレートの髪をサラッと揺らして勢いよくディンを見上げた。

「なに!?」

ディンが嫌そうにアイシャを見た。

「……なんだよ、お前に言ってないし」

アイシャは、悪戯っぽくニヤリと笑った。

「……よくもまあ、同僚のいる前で口説こうとするわね」

えっ!!

私は驚いてディンを見た。
< 424 / 444 >

この作品をシェア

pagetop