~Lion Kiss~
ディンが私を見つめて立ち止まった。

「ディン……」

「俺、君が好きなんだ」

ディンの漆黒の瞳が街の灯りで綺麗に光って見える。

「……マヒルにはその……好きなヤツとかいるの?」

真っ先に來也の顔が浮かんで、私はすぐに頷いた。

「……そっか」

「ごめん」

ディンは少しだけ微笑むと、私を見下ろした。

「……どんなヤツ?」

私は諦めて笑った。

「女ったらしの俺様御曹司」
< 426 / 444 >

この作品をシェア

pagetop