理想の彼氏


奈々は涙目で私を
見上げると、頷いた

私はなんだか授業を
受ける気がしなくて
奈々に先生に
伝えてもらって授業を
さぼる事にした

どこ行こうかな…
保健室は先生いて
うざいし、先生に
バレない所……
あっ!

閃いた私は、小走りで
階段を駆け上がった

着いた場所は屋上
――ではなくて、
屋上の前の廊下

屋上は開いてないため
屋上の前の広い廊下で
くつろぐ事にした

「ふぅっ……」

ため息を吐いて
ぼんやりしながら
いろんな事を考えていた

私の中で最近凄く
変化があった
…気になる人が
出来たのだ
その人は―――

コツコツ……

!!!!

誰か来た!

やばい、と思い
急いで隠れようとしたが
隠れる場所は全くなく、
諦めてドキドキしながら
現れる人を見た…

「………え?」


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