俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
「お〜っ、レオ。順調に勝ち進んでるみてーじゃん。

女子が、レオ様カッコよすぎ!!って騒いでたぞ。そろそろ食いに教室に戻ろうぜ〜」



野球を選択していた泉が、俺のいるテニスコートまでやってきた。



「あっそ。とりあえず、腹減った」



「そうそう、聞いてくれ! 俺の姫ちゃんが、試合中に倒れた」


……え。






「おい、どーいうことだよ!」



泉の胸ぐらをつかむと、あわてまくっている。



「“俺の”って言ったことは謝る!

まだ手ぇ出してませーん!! 保健室に運んだだけだし」


「保健室? なんかあったのか?」


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