俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
驚きすぎて、あやうく自転車から落ちそうになる。


「レオくんが、ナンパ!? しなくても、モテるのに!」


「レオのヤツ……。外部生に手ぇ出すなんて、アイツもやるな。ハハハ」


雄くんたちの会話に愕然としていると、レオがククッと喉を鳴らした。





「優しいね~、兄貴は。見ず知らずの女にも、あんな笑顔をふりまけるんだから」


見ず知らずの女……


それって、あたしのことを言ってるんだよね?


「もしかして……あたしだって、気づいてなかったのかな」


さっきの会話は、いったいなんだったんだろう。


「だってお前、別人だもんな。変わりすぎ」


「そんな……」



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