俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
「ある意味、大成功ってことだろ。ホラ、着いたから先行けよ」


駐輪場の手前で自転車を停めると、レオはあたしを見ることもなく、自転車を押し奥へと歩いていった。





大成功……なの?


たしかにあたしは、変わりたいって思ってた。


だけど、気づいてもらえないなんて……それはそれで、複雑。


呆然とする中、


入学式の開始を知らせるチャイムの音が、頭上で鳴り響いていた。






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