俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
あたしに料理をさせるために、おだててるだけだよね。



「そんなこと言って、な夕食を期待してもムリだからね。カレーしか作れないよ?」



「俺ら、カレーすら作れないから大丈夫」



そう言われたら、気が楽だけど。



でも……


こんなことがない限り、雄くんに近づくチャンスもないよね。


あたしも、少し前進しなきゃ。







「ん……わかった。作りにいく」


「やった!」



レオはうれしそうに口笛を吹きながら、



信号が青になったタイミングで



再び自転車を走らせた。





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