血だまりの少女

数回噛んで飲み込み、今度はスープ皿を持ち上げると直接口を付けて、黄色いスープを一気に飲み干してしまった。

手の甲で口元を拭い、素手でシュリンプを摘んで口に投げ込む。

飲み込む前に、次のシュリンプを口に放り込んでいく。

口の中の物が無くなる前に、次の料理に手を伸ばす。

私たちは、その様子を何も言えずにただ見つめていた。

あっという間に皿の上の料理たちは、付け合せの野菜を含め、綺麗に塚本の胃袋に消えていった。

「体は……大丈夫、なの?」

昨日の朝からこの屋敷に居るのだから、丸一日は何も食べていなかったのだろう。

満腹になって更に大きく膨らんだお腹をさすっている塚本に変な様子は見られない。

赤野は不思議そうに眉を寄せ、異常は無いか塚本やテーブルの上に視線を走らせる。

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