血だまりの少女

近付いて、机の下に設置された三段のチェストを上から順番に開けていく。

一段目の引き出しを開ける。

中には何も入っていなかった。

二段目にも何も入っておらず、埃すら出てこなかった。

三段目は他よりも大きい引き出しだが、やはり何も入っていなかった。

「ハズレか……」

何も無かった机から離れ、今度は小さい方のクローゼットを調べる事にした。

クローゼットの両扉を開けると、中には大きさ・色・柄などが全く同じ背中部分の布が長いタキシードが5着ハンガーに掛けられて並んでいた。

執事の物なのだろうか。

いや、今は誰の物でも関係無いので1着ずつタキシードのポケットを調べ始める。

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