血だまりの少女

「じゃぁどっちかのカギが開いたのね。まぁ黒い扉が開いたとは考えにくいけど……」

「確かに。階段上がり切った時に軽く見た程度だから、詳しく調べてはないけど特殊な扉だと思う」

赤野は地図を四つ折りにして差し出した。

私は地図を受け取り、バックポケットにしまう。

「それじゃ、黒い扉を軽く調べるのと、カギが開いた部屋を確認しましょ」

「了解」

私たちは美術館の様な部屋から出る為に扉に向かう。

ドアノブを掴み、一度だけ後ろを振り返る。

頬に返り血を浴びたイエスは、何食わぬ顔でテーブルに手を乗せて座っていた。

目も体も動かないので、後ろから襲われる可能性は少ないと思われるが、一応赤野にイエスを見張っておくように指示を出す。


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