密室の恋人
「初めて見た」
と物珍しそうに眺めながら、
「凛子ちゃんはさ。
どうして、これを僕に取られたときのことを考えないの?」
と言う。
ぬ、ぬかった……と思っていると、弥は手錠からこちらに視線を向け、笑った。
「でも、そんな凛子ちゃんが好きだよ」
改めて、そんなやさしげな顔で囁かれると、さすがに、どきりとしてしまう。
「さっき言ってたこと、本当かもね」
「え?」
「本気になったら、手が出せないって」
と弥は凛子の腕を片手でつかむと、軽く頬に口づけてきた。
身を引いて逃げかけると、
「帰ろう」
と言う。
強くつかんでいた腕を放し、そっと手をとってきた。
仙人っていうより、こうしてると、王子様っぽいな、と思っていた。
最初の頃は、少し女性寄りな人だと思っていたけど。
今はそんな風には感じない。
あれは上村さんが言うように、厭世的になってたからだったのかな、とちょっと思った。
と物珍しそうに眺めながら、
「凛子ちゃんはさ。
どうして、これを僕に取られたときのことを考えないの?」
と言う。
ぬ、ぬかった……と思っていると、弥は手錠からこちらに視線を向け、笑った。
「でも、そんな凛子ちゃんが好きだよ」
改めて、そんなやさしげな顔で囁かれると、さすがに、どきりとしてしまう。
「さっき言ってたこと、本当かもね」
「え?」
「本気になったら、手が出せないって」
と弥は凛子の腕を片手でつかむと、軽く頬に口づけてきた。
身を引いて逃げかけると、
「帰ろう」
と言う。
強くつかんでいた腕を放し、そっと手をとってきた。
仙人っていうより、こうしてると、王子様っぽいな、と思っていた。
最初の頃は、少し女性寄りな人だと思っていたけど。
今はそんな風には感じない。
あれは上村さんが言うように、厭世的になってたからだったのかな、とちょっと思った。