切れた・・絆

•••罠


大学病院での研修は半年。

あれから、星野先生とも、
たまに会えると話しをしたり
小児科では、学ぶことが沢山あり
充実していた。

鈴も勉強になる
と、話していた。

研修が終わると
私達は、大学へと戻り、
医師免許取得の為の
勉強が待っていた。

心とは定期的に
電話で話をしていた。

後、少しで心も帰ってくる。
心も、最終の勉強を頑張っているようだ。

そんな日々の中
佳希と鈴は、教授に呼ばれた。

今回研修に入らせて頂いた
大学病院から
『うちの病院で働いて頂けないか』
と、依頼があった····と。

私達は、すぐに返事をした。

私が、両親と心にその事を話すと、
とても喜んでくれた。


妹の未来も、高校卒業で
卒業旅行に行くらしい。
あの子は、自由気ままで、
羨ましい。


未来は、英語に優れていて
そういう会社に内定が
決まっているため
「アメリカに勉強のため、
卒業旅行として行きたい。」
と、言って準備をしていた。

未来は、密かに
このアメリカ旅行で
心君を自分の物にするつもりでいた。

市販の睡眠薬を買い
準備をしていた。
ちょっと寝てもらいたいから····と。

未来は、小さい頃から
姉が大嫌いだったから
お姉ちゃんなんか、苦しめばいい。
と、思っていたし
心君を愛してるのは····私な方だと
心から思っていた。

心君の住んでる場所も聞きだせた。

お母さんに頼んで、
一日だけ泊めて貰えるように
してもらった
私の計画は、着々と進んだ。


いよいよ
明日アメリカに発つ。
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