切れた・・絆
十一話

•••幸せ


輝飛が一才になった時
私は、病院の仕事へ復帰した。

輝飛は、病院内の保育園に
入園した。

院内で、クールで有名な真飛が
私と輝飛に全く違って
デレデレしているらしく、
職員の人達が、よく見に来ている。

はぁっ·····クスクスっ····
なんだか、見せ物みたいだ。


本当に、真飛は輝飛を可愛がって
本物の親子みたいだ。

私は、そんな真飛の優しさが
嬉しいし、とても愛している。

今日も三人で出勤すると
あちこちから、
「おはようございます。」の
声から
「可愛い」‥‥だの
「わぁ~本当にデレデレだ」‥‥
「佳希先生、綺麗だな」‥‥とか
様々だ。

まあ、私に関することが、
囁かれると
真飛から、睨まれて‥‥
ヒヤって‥‥逃げていく。

うふふっ、毎日、
こんな風に楽しく過ごしている。

輝飛は、歩くようになった。

言葉も、
パパ、ママ、マンマ、ジジ、ババと
話すようになり、
両家のおじいちゃん、おばあちゃんとも、
溺愛して‥‥大変

私は、時々······

心、元気にしてる?

輝飛は、みんなに愛されて
大きくなっているよ。
と、考える。

真飛が、それを見ていて
うん?と、見上げると
真飛から、チュッとキスをされて
真っ赤になる、私······

仕返しに、耳を引っ張り
「愛してる。」
と、囁くと真飛がほんのり
赤くなり

クスッと、笑うと
ふか~いキスがかえってきた。

もぅ‥やはり、真飛には勝てない。
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