白と黒のコーヒータイム
ありのままって。

「自然体?」

「国見の自然体ってどんなの?」

「自然体って…。」

何だろう。

またも言葉が出てこない自分に少し戸惑った。

もう全てに構えすぎていて自然体が何なのかも分からない最悪の状態になってしまったのだろうか。

「俺と話してるときも構えてる訳?」

「そ、そりゃあね!多少は気を遣うでしょ、名村は男の人なんだから避けたい話題だってあるよ。」

国見の発言に驚いたのか名村は目を丸くして止まっていた。

一体なんだその反応は。

「なに?」

「いや…俺のこと男だと思ってたんだなってさ。」

「違うの?」

「国見は俺のことを性別関係なく友人というくくりで落ち着かせてるのかと思ってた。」

「でも名村は男の人じゃん。名村自身がそう訴えているような気がするよ?」

見た目も声も雰囲気も、相手に自分は男なのだと常に警戒させるような空気をまとっているのが名村だ。

背が高いことも、体つきがしっかりしていて華奢ではない印象も、寧ろいい体だと周りから褒められている位だ。

これを男だと思わない人はそうそういないだろう。

「今まで黙っていたけど、名村のその腕とか手の辺りとか結構好きだもん。」

Yシャツから見える血管が浮いた力強そうな腕はうっとりする女子も多い。

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