マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
そうだ。携帯。
今何処に居るのか、ちゃんとホテルに着いたのかそれだけでも確かめようと、スマホを取り出した。

……出ねえ。


コール7回迄は数えてたが、気の短い私にとっては、頑張った方だ。宇多田ヒカルじゃあるまいし。


ホテルへとたどり着き、半ギレ状態で、梁瀬さんの部屋をノックしようとしたが、中から物音
がはっきりと聞こえた。
それも何かにつまずいて足をとられた様な音だった。


…良く分からないが、鈍臭いことは伝わってくる。
なら別にいいか、と気を取り直し自分の部屋をカードキーで開けた。


リハーサルが終わってから、かれこれ3時間は経っていると思われる。

……お腹すいた……。

部屋に戻ってから、会社からのメールチェック
や、それの返信をしたり、テレビを見たりしていたが、言葉が解らない以上つまらない。
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