マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
『今晩あたり、お父さんが神様にお願いして
おくよ。』

『やったー!ホント?』

『…ちょっとあなた…』

『良いだろう?奏。今晩だぞ。』


わーーっ!わわわ!
いかんいかん!
…何で中野さんと奏ちゃんになってしまったんだ。


僕ってこんな人間だったっけ?
嫉妬深いとか、有ること無いこと想像して勝手にそれにとらわれて。


奏ちゃん、だからだ。
他の人ならこうはならない。


出会ってまだ半年も経って無いのに、僕の心の中でこんなに大きな場所を占めているとは、正直思ってもみなかった。


僕の事を本気で怒ってくれて、本気で心配してくれるひと。


それから奏ちゃんが部屋に戻って来るまでの時間が、とてつもなく長く感じられた。
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