マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
ブラームス作曲交響曲第1番ハ短調作品68

ブラームスが作曲した交響曲の中でも、人気が高く演奏される機会も多い曲だ。


それゆえリハーサルなんてしなくて良いじゃん
っていうオケもある。このオケは違ったけど。
良かった良かった。


ティンパニのプレーヤーをちらっと確認し、更にオケ全員をさっと見渡す。

挙げた手から合図する。


冒頭のティンパニの単調な一つ一つの音を刻むリズムから、弦楽器の大洪水。


前半の苦悩に満ちた音から、最終楽章ではそれまでの鬱屈とした思いを、振り払うかの様な歓喜の音。


その構成や曲の素晴らしさから、ベートーヴェンの交響曲第10番だ、と評する人もいたけれど、それはある意味ベートーヴェンの影響下から脱しきれてないともとれる。
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