マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「…もしかして、寝てないとか?」

「徹夜するつもりはなかったんだけど、気付
いたら…。そんな酷い顔してる?」

「何かあったんだなって思う程度には。」

うーん。そうか。

「それより、朝食。もう8時過ぎてます。」

「えっ?もう?僕はいいよ。奏ちゃん一人で
大丈夫?」

慌てて腕時計を見る。しまった。もうこんな時間だったのか。

「食べないんですか?昨晩の夕食は?ルーム
サービス…」


「ホントごめん!もう劇場開いてるかもしれ
ないし、ピアノ使いたいからもう出るよ。
奏ちゃんは朝食摂ってからでいいから。
じゃまたあとで。」


一方的で申し訳ないが、それだけ言うとバタンとドアを閉めた。
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