嫌なアイツと恋をする
第1章  ◆桜の木
私はこんな経験がある
から言える。

告れば振られる。

それが当たり前の恋の
言い伝えみたいな物だ
った。

あれほど涙を流した事
はない。

恋愛で…。

―4月1日―

『今日から中学か…ちょっとやだな…』

主人公*中村 美香*

「何で―?」

私の幼稚園からの
友達の柚那がアタシの
顔を覗き込んでくる。
………だって中学が嫌
なのは……
< 1 / 32 >

この作品をシェア

pagetop