元通りになんてできない

週末二日と祝日になる月曜の計三日間。
弾丸ツアーよりはマシか?…。

日曜が結婚には日柄がいいというので、式は日曜。
土曜、月曜は観光、買い物になるだろう。

まだ一月あると思っていたが、あっという間だ。もう週末には挙式が迫ってきた。


……。

俺の心の中はまさに・・・だ。
何も無い。ずっと…だ。

みんなには冷やかされたり、いよいよねー、なんて言われるが…。
返す言葉も億劫になってきた。

結婚は義務になった。
という事だ。

男も大なり小なり結婚に幻想を抱くと思う。
全て叶わなくても、こうだといいなと思う。

高望みなんだろうか…。ご飯は作れる人がいい。気配りのできる性格の良い子がいい。など、細かく上げ始めたらキリが無いだろう。

なんだか、もう、何を考えても…。…。

最低だな…。
せめて…、誠実な夫で居るよう、努力しよう。それが俺に出来る精一杯だ。


義務だとか、努力だとか。…そんなモノで。

もっとふんわりと柔らかいもの、言葉で表現できないものって、結婚にはあるような気がする。
温かいもの…か。


< 47 / 191 >

この作品をシェア

pagetop