コールセンターの恋愛事情
Sixth Call■取材の女王×(興味+好奇心)=?
残暑が厳しい9月のある日のことだった。

本社から数キロ離れているコールセンターに、ある部署の人たちが訪れた。

「わたしが、ですか!?」

その内容にわたしは驚いて聞き返した。

「はい、『名取通信』のインタビューはぜひともあなたにと思いまして」

そう言ったのは広報部でカメラを担当している、平山さんと言う女性だ。

「そうか、今月は奇数の月だもんな」

彼女の前にアイスティーとパウンドケーキを置きながら、内場さんが答えた。

「でも、どうしてわたしが…?」

入社してからようやく5ヶ月が経ったと言うのに、どうしてわたしが取材対象になったのだろうか?
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