天使のはしご
「あ、小学生だ。黄色の帽子被ってるから目立つなー。
つーか、ここからだと生丸見えなんだな」
この街には高い建物はなく、私の家から見えるのは一軒家の家々と田んぼと川、道路に街唯一のスーパーマーケット。
隔てるものが殆どないので、登下校している学生以外にも、散歩しているお年寄りや、時たま山から下りてくる狸らしきものも、見える。
(だから、わかるの。時間の流れ)
「そっか。いいね。街時計、みたいな?」
(うん。後、空も)
「空?」
(空は、変わるから)
「ああ、なるほど。じゃぁ、街時計と、空時計だ」
私は頷いた。